レガシーBIOS(MBR)Win10 64bitオペレーティングシステム、x64ベースプロセッサ仕様PCや、UEFIバイオス(GPT)Win10 64bitオペレーティングシステム、x64ベースプロセッサ仕様のパソコンにはWin10のデータを引き継いだまま「auto.cmd」ワンクリックでWin11のアップデートする事が出来、
更に、
レガシーBIOS(Win10 32bitオペレーティングシステム、x64ベースプロセッサ )MBR仕様のパソコンには、クリーンインストール(Win11 OSには32bit版が存在しない為)が出来る、USBインストールメディアを作成しました。
その後、
筆者のサブPC「Dell Optiplex755レガシーBIOS(MBR)」モデルのパソコンにクリーンインストールして成功、とりあえず、読者の皆様の参考に成ればの思いで記述しました。
- (注)その1
Win11 OS(オペレーティングシステム)には64bit版だけで32bit版は存在しません。 - (注)その2
ゆえに、レガシーBIOS(Win10 32bitオペレーティングシステム、x86ベースプロセッサ )MBR仕様のパソコンにはWindows11はインストールする事が不可能です。
「ここをクリック」して下さい。
Dell Optiplex755レガシーBIOSモデルスペック
USBインストールメディア作成後、古いスペック{レガシーBIOS(MBR)32bitオペレーティングシステムX64ベースプロセッサ}のDell Optiplex755にクリーンインストールした結果を、先に記述します。
Win10搭載時のバージョン情報図
下図の様に、元は約13年前のWindows Vista OS搭載のパソコンでしたが、その後Windows7、途中でHDDをSSDに載せ替えてWindows10を搭載後も快調に動作してくれているので、筆者のサブPCとして運用しているパソコンのバージョン表示です。

Win11インストール成功後のバージョン図
上図の表示の様に古いスペックのPCなので、Win11クリーンインストールに疑心暗鬼しながら実行、結果的に成功出来た、Optiplex 755のWin11導入後のバージョンアップ表示図です。
- MicrosoftプロダクトIDもWindows10から引き継がれ、下図の様に認証されています。

Win11搭載後のシステム情報
Win11クリーンインストールによるアップグレード後のシステム情報表示で赤枠上から、OS名「Windows11 Pro」、システムの種類「x64ベースPC」、BIOSバージョン「2008年式」、BIOSモード「レガシーBIOS」、セキュアブートの状態「サポートされていません」、が表示されています。
- (注)Win11では、セキュアブート及びTPMが必須条件なので、これがサポートされていない場合の運用はWindowsに搭載されているWindows Defenderに気を付けて運用するか、又は、ネットバンキングや取引先等の利用による重要性の高いパソコンにはアンチウィルスソフト導入等で対処して下さい。

以上で、Dell Optiplex755に作成したUSBメディアから、クリーンインストールした結果、成功した概略事例ですが、次にインストールの成功を導いたUSBインストールMediaの作成手順について解説します。
Win11アップグレード用USBメディア作成手順
Win11のシステム要件を満たしていないPCでも、強制的にWindows11にアップグレード出来るUSBインストールメディアの作成手順を解説します。
- 但し、ここで解説するのはレガシーBIOS(MBR)32bit OS版、x64ベースプロセッサ搭載のPCにクリーンインストールする工程です。
従って、レガシーBIOS(MBR)32bit OS版、X86ベースプロセッサのPCは対象外となります。
更に、Win10のデータを残したまま「USBインストールメディア」による、Win11のアップデートはこちらを参照して下さい。
お手持ちのPCのスペックが「Win10 64bit OS版、CPUx64ベースのレガシーBIOS(MBR)」と「Win10 64bit OS版、CPU x64ベースのバイオスUEFI(GPT)」のパソコンに適応されます。
USBメディア作成用Win11(ISO)ダウンロード
「 https://github.com/AveYo/MediaCreationTool.bat 」をコピーしてURL 欄に貼り付けてEnter キーを押して頂くと下の画像のダウンロードサイトに飛びます。
- 下の画像の赤枠「Code」をクリックして、次の画像に進んで下さい。

Win11 (ZIP)ファイルダウンロード
下の画像の赤枠「ZIPをダウンロード」をクリックして、次の画像に進んで下さい。

MediaCreationToolダウンロードホルダー表示
下の画像例は、デスクトップにダウンロードしたした時の表示画像です。
ダウンロードホルダーがどこにあるか判らない時は「ここをクリック」して下さい。
赤枠「ZIPホルダー」を右クリックして次の画像に進んで下さい。

win11(ZIP)ファイルの展開
ZIPファイルを展開する前にWin11(ISO)のインストール用USBフラッシュメモリをパソコンにセット(差し込み)して下さい。
- (注)インストール用USBメモリは新品か、もしくはデータが消去されても関係のない物を選んで下さい。
- 後ほど、PCからインストール用USBのリムーバブルディスク記号番号名称を尋ねてくるのでメモしておいて下さい。
下の画像の赤枠「すべて展開」をクリックして頂くと展開準備画面になるので次に進んで下さい。

MediaCreationToolの展開
赤枠「展開」をクリックしてして次の画像に進んで下さい。

MediaCreationToolファイル表示
下の画像、赤枠「MediaCreationTool.bat-main」をダブルクリックして次の画像に進んで下さい。

Toolファイル明細表示画面
下の画像、赤枠「MediaCreationTool.bat」のバッジファイルをダブルクリックして次の画像に進んで下さい。

Windows Defender表示画面
Windowsのバッジファイルが開始されましたが、Microsoft Store登録外の為、Windows Defenderによって停止されました。
- (注)Store登録外のPCソフトウェアは、アンチウィルスに関係なくすべて、ここで一旦停止させられる。
これを解除する為、下の画像赤枠「詳細情報」をクリックして次の画像に進んで下さい。

Windows Defenderの解除
Defenderのセキュリティが解除されたので、下の画像、赤枠「実行」をクリックして次の画像に進んで下さい。

Windowsバッジファイル実行画像
バッジファイル実行によって、MCTコマンドプロンプト画面になり、Windowsバージョン選択窓が表示されました。
目的のWin11赤枠「11」をクリックして次の画像に進んで下さい。

Win11(MCT)プリセット表示画像
Win11 USBインストールメディアを作成するので、下の画像、赤枠「Auto USB」を選択して次の画像に進んで下さい。

Win11メディア作成開始画面
ユーザーアカウント制御から変更許可を求めて来るので下の画像、赤枠「はい」をクリックして次の画像に進んで下さい。

Win11セットアップが自動進行するので、そのまま、次の画像に進んで下さい。

USBドライブ選択画面
ZIPファイル展開前にパソコンにセットしたUSBメモリの確認の為、下の画像、赤枠「ドライブの一覧を更新する」をクリックして「リムーバブルドライブのUSB名とドライブ場所に間違いがなければ」緑枠「次へ」をクリックして次の画像に進んで下さい。

Win11 USBインストールメディア自動作成画像
この作業工程からはMCT(MediaCrecationTool)によって、Win11 OSのダウンロードからUSBメモリ書き込みまで全自動で実行されるので画面を見守るだけです。
ダウンロード開始画面

ダウンロード検証確認画面。

メディア作成実行画面。

USBメモリ書き込みコマンドプロンプト画面
(注)下の画像、赤矢印右に書いている「USBレイアウトではPCの性能により約10分~30分程度の時間がかかる」のでパソコンのフリーズと勘違いしないよう気を付けて下さい。

USB書き込み終了コマンドプロンプト画面
下の画像、赤矢印右の「Press sny・・・」になれば「Enter」を押して終了して下さい。
- (注)
下の画像、赤矢印左側「黄色カーソル」が点滅していない時は「Enter」を押しても完了しないので、その時は、もう一度マウスををカーソルに当てクリックしてから「Enter」を押して終了して下さい。

最後に下の画像、MCT管理画面が表示しているので右上の赤枠「X」印で画面を閉じて下さい。
以上で、Windows11 USBインストールメディアの完成です。

PCにWindows11 OS クリーンインストール行程
インストール作業工程では、ほぼ自動作業になるので重要でない画面はスルーして、ポイント画面のみの表示です。
Dell Optiplex 755 BIOSブート画面
BIOS画面でUSBメモリのBootセクションを選択後、「Enter」で、インストール開始。

インストール開始の初期画面
(注)BIOS「Enter」してから、この画面が表示されるまでかなりの時間(PCの性能にもよる)がかかるので注意して下さい。

セットアップ開始画面
セットアップが開始されました。

オペレーティング選択画面
ここでは、インストールする前に使ていたWindowsの種類を選択して下さい。
- (注)前に使っていたものと違うものを選択すると、MicrosoftのプロダクトIDが認証されませんので注意して下さい。

ライセンス同意画面
ライセンス条項をひと通り目を通した後、赤枠チェックボタンにチェック入れ、緑枠「次へ」をクリックの後、次の画像に進んで下さい。

Win11インストールパーティション表示
Windows11をインストールするパーティションの選択をして緑枠「次へ」をクリックして次の画像に進んで下さい。
- (注)パーティションの意味がよくわからない方は下の画像、赤枠のように合計サイズが大きい方を選択してください。

以前に使っていたバージョンの格納場所表示
以前に使っていたWindows OSの格納場所とそれに対する注意書きが表示されるので赤枠「OK」をクリックした後、緑枠「次へ」をクリックして次の画像に進んで下さい。

win11 OSのインストール作業明細表示画像
インストール作業の進行状態が細分化されて表示されるので、終了するまでしばらくの間、お待ち下さい。

インストール最終段階表示画像
下の画像の説明通りに実行しないと、再度のインストールの繰り返しになります。
- インストール終了が0秒になるとこの画面が消去され、バック画面の黒紺色になったところで一旦、PCの電源を強制的に切断して下さい。
- PCの電源がOffになったところでUSBメモリを脱着して、再度、電源を入れなおして次に進んで下さい。

Win11 OSのPCレイアウト作業表示画面
再電源投入後、いくつかのプロセス画面を経て、下の画像の様になり、この後、全自動進行作業になるので、画面を見守りながら、尋ねてくる事に返答しながら先に進んで下さい。

国名の日本を選択して緑枠「はい」をクリックすると次の画像になります。

キーボードはMicrosoft IMEの状態で赤枠「はい」をクリックすると次の画像に移ります。

このキーボードは不要なのでスキップします。

再度、再起動します。

名前か又は、ニックネームを入力して下さい。

パスワードを入力するか又は、パスワードを入れたくない方はスルーして緑枠「次へ」をクリックして下さい。

再度、再起動していくつかのプロセス画面を経過した後、最後にこの画面に成ります。
- この画面がクリアーされると、インストール~レイアウトまでの一連の自動作業工程が終了してWin11 OSのインストールが完成です。

Win10からWindows11にクリーンインストールされ、Win11のデスクトップ画面が立ち上がり、すべての作業が完了です。

Win10のデータを引き継いだままのアップデート
データを引き継いだままのアップデートは始めに少し操作しますが、その操作が間違わなければ、その後は、ほぼ全自動で進行していきます。
- 先ずは、Win10のPCを、電源Onで起動して下さい。
その後、作成したUSBインストールメディアをPCにセットした後、エクスプローラーを立ち上げて、下図の赤枠「PC」をクリックして次の画像に進んで下さい。

下の画像に切り替わったところで、マウントされている赤枠「USBメモリ」をダブルクリックして次の画像に進んで下さい。

下の画像、マウントされているUSBメモリのファイル明細の中の赤枠「auto.cmd」をダブルクリックして次の画像に進んで下さい。
- (注)として
ファイル明細、一番下の「setup.exe」を間違ってクリックしないで下さい。

ここから、インストールの準備が始まりますので、下の画像、アカウント制御の赤枠「はい」をクリックして次の画像に進んで下さい。

下のこの画面からは、いくつかのプロセスを経て、Win11 OSのダウンロードからアップデートまでのセットアップが全自動で実行されます。
- 下の画像からは、ポイント画面のみを表示しています。

セットアップチェック画面。

セットアップ準備画面。

更新プログラムダウンロード画面では少し時間がかかります。

ここから、インストールが実行されますが、それなりの時間がかかります。

下の画像が表示されたら、100パーセントになる前に黄色わく「キャンセル」ボタンをクリックして頂くと、元のWin10に戻ります。
- 但し、Win11にデータを引き継いだまま、アップデートするのであれば、終了するまで見守って下さい。

インストールが終了すると、自動的に下の様なWin11 OSの画面が表示されて完了です。
- (注)として
USBインストールメディアを脱着する時はマウント解除してからUSBを外して下さい。

最後まで、ご覧いただきありがとうございます。 お疲れ様でした。
まとめ
Microsoft社のWidows11要件未対応PCに対するインストール規制強化がじわじわと進行するなか、PCユーザーとしてはWin10で快適に動作している機種をWin11でも使ってみたいという強い願望もあり、今回、筆者が所有する中で最も古いDell Optiplex 755(HDDをSSDに交換後、ゲームをしない限り事務用では、メインPCと互角と、いかないまでも快適に動作している)を選び、USBメディア作成後、インストールを試み、記述の通り成功しました。
この機種を選択した理由は読者の皆様がお手持ちのPCはこれより新しい機種が多いのではないかとのことからです。
ゆえに、この記事が皆様の参考になるように、かなり具体的な記述内容にしたつもりです。
もし参考になるようでしたら、利用して見て下さい。
ただし、利用して頂く場合は、かたがた自己責任でお願いします。